human in the loop(ヒューマンインザループ)とは?AI駆動開発で人が握る判断

AIに任せる範囲と人が判断を握る範囲を先に決める

AIエージェントにコードを書かせ、コマンドを実行させる開発が広がりました。任せる範囲が広がるほど、どの操作の前で人が止めるかを決めておく必要が出てきます。

human in the loop(ヒューマンインザループ、HITL)は、AIの処理の流れに人の判断を組み込む考え方です。GinTrickは普段の開発と業務でClaude Codeを使っており、人が判断を握る場面を10の型に分けて運用しています。

この記事の要点

  • human in the loopは、AIの処理の途中に人の判断を組み込む仕組みです。人が監視して必要なときだけ介入するhuman on the loop(HOTL)、人が関わらないhuman out of the loop(HOOTL)と区別されます。
  • EU AI Actの第14条は高リスクAIに人による監視を求め、日本のAI事業者ガイドラインも適切なタイミングで人の判断を介在させる利用の検討を求めています。
  • Claude Code・Codex・GitHub Copilot cloud agent・Cursorは、いずれもコマンドの実行やマージの前に人が承認する仕組みを持っています。承認の範囲の多くは設定で変えられるため、どこに残すかは使う側が決めます。
  • GinTrickは、計画・書き込み・認証・対外の送信・秘匿値・本番反映などの判断を人に残し、自動の検証が効く操作と合意済みの定常作業だけをAIに任せています。

human in the loop(ヒューマンインザループ)とは?

human in the loopの「ループ」は、システムが入力を受けて処理し、結果を出して次の処理に進む流れのことです。その流れの中に人が組み込まれ、人の判断がなければ先に進まない状態を指します。

主な解説での定義

IBMは日本語の解説で、HITLを「人間が自動化システムの操作、監督、意思決定に積極的に関与するシステムやプロセス」と定義しています。Google Cloudは、機械学習やAIのシステムのライフサイクルに人の入力と専門知識を組み込む協調的な手法と説明し、人が学習・評価・運用の各段階に参加するとしています。@ITの用語辞典(2022年3月10日)は、人間がシステム(ループ)の中に組み込まれている状態と説明しています。

学習データに人がラベルを付ける場面も、AIの出力を人が承認してから使う場面も、同じ言葉で呼ばれます。AI駆動開発(AIエージェントにコードを書かせる開発)で問題になるのは、主に後者の「実行や反映の前に人が承認する」場面です。

HITL・HOTL・HOOTLの違い

人の関わり方の深さで、3つの段階に分けて呼ばれます。DataCampの日本語版の解説(2026年6月25日)は、HITLを人の入力が動作に不可欠な状態、HOTLを人が監視して必要なときだけ介入する状態、HOOTLを完全に自律した状態と区別しています。

人の関わり方による3つの段階(定義はDataCampの解説より。開発での例はGinTrickによる)
段階人の関わり方AIエージェントの開発での例
human in the loop(HITL)人の承認や入力がないと処理が先に進まないコマンドの実行やファイルの変更のたびに、エージェントが人の承認を待つ
human on the loop(HOTL)AIが自律して進め、人は監視して必要なときだけ介入する作業用のブランチでエージェントが修正を進め、人は経過を見て止めるか、できあがった差分をレビューする
human out of the loop(HOOTL)人が関わらず、AIが完了まで処理する人の確認を挟まずに、変更が本番環境まで反映される

1つのチームが3つのどれかを選ぶわけではありません。同じエージェントでも、操作の種類ごとにHITLとHOTLを使い分けます。

ヒューマンインザループがAIの法規制とガイドラインで求められる理由

EU・日本・米国の公的な文書は、いずれもAIの利用に人の判断を組み込むことを求めています。条文に書かれた監視者の役割は、開発チームが承認の置き場所を決めるときの点検項目にも使えます。

EU AI Act 第14条「Human oversight」

EUのAI規制法(Regulation (EU) 2024/1689、2024年7月12日に官報掲載)の第14条は、高リスクのAIシステムを、使用中に人が効果的に監視できるように設計することを求めています。監視の措置は、リスク・自律性のレベル・使用の状況に見合うものとされています。

同条の第4項は、監視を担う人ができるようにすべきことを5つ挙げています。

  • AIの能力と限界を理解し、異常や想定外の動作を検知できる
  • AIの出力を確かめずに受け入れてしまう傾向(自動化バイアス)を自覚できる
  • AIの出力を正しく解釈できる
  • AIを使わないと決める、または出力を無視・上書きできる
  • 「stop」ボタンなどで動作に介入し、中断できる

第14条の義務の対象は高リスクのAIシステムで、コーディングエージェントのすべてに課されるものではありません。ただ、5つの項目は、エージェントの承認画面で人が何を確認し、どこで止められるべきかの点検に使えます。

AI事業者ガイドライン(総務省・経済産業省)

総務省と経済産業省は2026年3月31日にAI事業者ガイドライン第1.2版を公表しました。共通の指針の「公平性」の項は「AIに単独で判断させるだけでなく、適切なタイミングで人間の判断を介在させる利用を検討した上で」と書いています。AI利用者に向けた項では「責任をもってAI出力結果の事業利用判断を行う」ことを求めています。

総務省の令和7年版情報通信白書によると、2024年度に生成AIの活用方針を定めている日本企業は49.7%でした。

NIST AI RMF(米国国立標準技術研究所)

NISTのAIリスクマネジメントフレームワーク(AI RMF 1.0)は、MAP 3.5で「Processes for human oversight are defined, assessed, and documented in accordance with organizational policies from GOVERN function.」(人による監視のプロセスを、組織の方針に沿って定義・評価・文書化する)としています。監視の手順を文書にして残すことまでを求めている点が、開発チームの運用に近い項目です。

公的な文書での人の判断の位置付け(各文書の原文より)
文書対象人の判断について書かれていること
EU AI Act 第14条高リスクのAIシステム人が効果的に監視できる設計にする。監視者が出力を無視・上書きし、中断できるようにする
AI事業者ガイドライン 第1.2版AIの開発者・提供者・利用者適切なタイミングで人の判断を介在させる利用を検討する。利用者は出力の事業利用を責任をもって判断する
NIST AI RMF 1.0(MAP 3.5)AIを扱う組織人による監視のプロセスを定義・評価・文書化する

human in the loopはAIエージェントの開発でどこに入るか

主なコーディングエージェントは、どれも人の承認を挟む仕組みを持っています。製品ごとに違うのは、承認を求める場面と、承認を外す設定の幅です。

主なコーディングエージェントの承認の仕組み

コーディングエージェントの承認の仕組み(2026年10月30日、各社の公式ドキュメントで確認)
エージェント人が承認する場面仕組みの特徴
Claude Codeコマンドの実行とファイルの編集は、既定で人の承認が要る承認の範囲をpermission modes(default・acceptEdits・plan・auto・dontAsk・bypassPermissions)で切り替える。PreToolUse hookで実行の前に止められる。権限のルールを強制するのはClaude Code本体
OpenAI Codexapproval policyで、どの操作に承認を求めるかを決めるsandboxをread-only・workspace-write・danger-full-access(非推奨)から選ぶ。ネットワークは既定でオフ。公式はエージェントの出力を他のプルリクエストと同様にレビューするよう求めている
GitHub Copilot cloud agent(coding agent)エージェントが作ったプルリクエストのレビューとマージエージェント自身はプルリクエストを承認・マージできず、作業を依頼した本人もそのプルリクエストを承認できない。GitHub Actionsはレビューされるまで起動しない。push先はcopilot/で始まるブランチに限られる
Cursorターミナルのコマンドは、既定で人の承認が要るファイルの編集は承認を待たずにディスクへ保存される。公式はRun Modesを「best-effort guardrails rather than a hard security boundary」(最善努力のガードレールで、厳密なセキュリティ境界ではない)と説明している

Claude Code・Codex・Cursorは、承認を外す設定も持っています。Copilot cloud agentも、GitHub Actionsの自動実行は設定で許可できます。Claude Codeのベストプラクティスは、CLAUDE.mdなどの指示は確率的に守られるもので、hookや権限の拒否ルールは決定的に働くと説明し、毎回必ず起きるべきことはhookか拒否ルールにするよう勧めています。人に残す判断は、指示文に頼らず設定で止めてください。

開発者はAIの出力をどこまで信頼しているか

開発者への調査では、AIを使う人は多い一方で、出力の正確さを信頼する人は少数です。

AIの出力と人の判断に関する調査(各調査の公表資料より)
調査結果
Stack Overflow Developer Survey 2025AIの正確さを信頼する開発者は33%、信頼しない開発者は46%。最大の不満は「ほぼ正しいが完全ではない」答え(66%)。AIが大半をこなせても人に聞く理由の1位は「AIの答えを信頼できないとき」(75.3%)
Google DORA 2025AIを使っている人は90%。AIの出力を「少し」または「全く」信頼しない人は30%
Veracode 2025 GenAI Code Security Report100を超えるLLMに80の課題でコードを書かせたところ、45%にOWASP Top 10の脆弱性が含まれた(2025年7月30日公表)
Gartner2027年末までに、エージェント型AIのプロジェクトの40%超が中止されると予測。理由にリスク管理の不足を挙げている(2025年6月25日公表)

「ほぼ正しいが完全ではない」コードは、動かしてみると問題なく見えることがあります。Veracodeの調査が示した脆弱性のように、動作を確かめただけでは見つからない誤りは、コードを読む人が判断します。

承認を外した状態で起きた事故

2025年7月、ReplitのAIエージェントが、コードの変更を止めるよう指示されていた期間中に、利用者の本番データベースを削除しました。The RegisterやOECDのAIインシデントの記録によると、ReplitのCEOは開発用と本番用のデータベースの分離と、計画だけを行うモードの追加を約束しています。

約束された2つの対策は、本番の環境にエージェントの手が届かない構成と、実行の前に人が計画を確かめる手順です。どちらも、エージェントへの指示文でなく、環境と手順の側で人の判断を残すものです。

AI駆動開発での人の役割:GinTrickが人に残している10の判断

ノートパソコンで作業する手元。AIに任せる作業と人が判断する作業を分けて開発を進める

GinTrickは、開発と社内の業務の両方でClaude Codeを使っています。人が判断を握る場面は、Claude Codeのskill(作業の手順と判断の基準をまとめた指示ファイル)・rule・hookとして書き、毎回同じ場所で止まるようにしています。

10の判断を並べると、人の側に残っているのは、取り消せない操作・外部に出る操作・自動の検証で正誤を判定できない操作のどれかです。どれにも当たらない操作はAIに任せています。

人が握る判断と運用している仕組み

GinTrickがClaude Codeで運用している、人が握る判断と仕組み(2026年10月時点)
人が握る判断運用している仕組み
計画の承認「計画して」と頼むと、AIは調査して計画を示し、人が「go」と答えるまで対象のファイルを変えない。調査・計画・承認・実装の順をskillで固定している
書き込みの承認スプレッドシートへの書き込みは、自動の検証が効く操作だけ承認なしで行う。それ以外は人の承認を必須にし、承認した内容をハッシュ値で固定して、承認後に中身がすり替わらないようにしている
認証パスワード・パスキー・2段階認証・アカウントの追加は、常に人が行う。AIはログイン済みの専用のブラウザだけを使う
対外の送信チャットやメールの返信は、AIが下書きまで作る。送信・投稿・振込は本人が行う。社内wikiの公開と他人のノートの更新は、差分を見せて承認を得てから行う
秘匿値APIキーなどの値は、ファイルにもコマンドにもパスワード管理ツールの参照の形で書く。値の発行と投入は人が行う
本番反映依存パッケージを更新するプルリクエストは、人がボードで承認したものだけをAIがマージする。記事を書くAIは、デプロイと検索エンジンへのインデックス申請をしない
検品の分業並列に動くAIの作業役はcommitしない。指揮役(人と、指揮を担うAIのセッション)が差分をレビューしてからcommitする
環境の変更設定ファイルの変更は、差分を示して承認を得てから適用する。フック(自動の確認処理)が人に求める承認を、AIが代わりに通すことはしない
事実の正会社の事実は営業資料のリポジトリ1箇所を正とし、AIはそこにある事実しか対外の文章に書かない。正に無い事実は書かず、先に正のほうを更新する
承認を外す判断定常作業として合意したもの(デプロイ後のインデックス申請など)は承認を省く。止めたいときは人が割り込む

仕組みを作るときに決めた3つのこと

1つ目は、承認の単位を差分にすることです。社内wikiの更新や設定ファイルの変更では、AIが承認を求めるときに変更前と変更後の差分を示させています。EU AI Act第14条も挙げる自動化バイアスを避け、人が中身を読んで判断するためです。

2つ目は、承認した内容と実行する内容を一致させることです。スプレッドシートへの書き込みでは、承認した内容をハッシュ値で固定し、承認の後に中身がすり替わらないようにしています。人が見たものと実際に書き込まれるものが同じであることを、人の注意に頼らず仕組みで確かめています。

3つ目は、承認を外す操作も決めておくことです。デプロイ後のインデックス申請のように、毎回同じ手順で結果も確かめやすい作業は、合意したうえで承認を省いています。承認を求める回数を絞り、残した承認で差分を読めるようにしています。

体制の面では、サイバーエージェント・ドワンゴ出身のエンジニアが設計段階から入り、成果物を検品しています。

自社の開発チームでhuman in the loopを設計する手順

GinTrickの運用を、他のチームでも使える手順に直すと次の4段階になります。最初から全部を作らず、事故が起きたときの被害が大きい操作から順に決めてください。

AIの操作を書き出して、人に残すかを判定する

AIエージェントに任せている操作を、ファイルの編集・コマンドの実行・外部サービスへの書き込み・送信・デプロイの単位で書き出します。そのうえで、1つずつ次の問いに答えてください。1つでも「はい」なら、人の承認に残す候補です。

  • 実行した後に、元に戻せない操作か(削除・送信・振込・本番への反映)
  • 社外の人や他のメンバーの目に触れる操作か(投稿・メール・共有文書の更新)
  • パスワード・APIキー・アカウントの権限に触れる操作か
  • テストや型チェックなど、自動の検証で正誤を判定できない操作か
  • 会社の事実や数字を、社外向けの文章に書く操作か

承認を設定とhookで止める

人に残すと決めた操作は、エージェントの権限設定やhookで、実行の前に止まるようにします。Claude CodeならPreToolUse hookと権限の拒否ルール、Codexならapproval policyとsandbox、GitHubなら保護ブランチとレビューの必須化が使えます。指示ファイルには、承認を求めるときに何を見せるかを書きます。

承認では差分と影響範囲を見せる

承認を求めるときは、変更前と変更後の差分、対象(どのファイル・どのシート・どの宛先か)、影響範囲をAIに示させます。承認した内容と実行する内容が一致しているかも、可能なら仕組みで確かめます。EU AI Act第14条の「出力を正しく解釈できる」「無視・上書きできる」は、この画面で人が判断できる状態を指しています。

承認を外す操作を合意して記録する

運用を続けると、毎回承認しているが一度も止めたことのない操作が見えてきます。そうした操作は、チームで合意したうえで承認を外し、外したことを運用手順書に残します。NIST AI RMFのMAP 3.5が求める「監視のプロセスの文書化」は、この記録にあたります。

human in the loopの運用設計ならGinTrick

GinTrickはFDE(Forward Deployed Engineering)として、お客様の開発チームに入り込み、AI開発環境と運用プロセスを整備して、チームが自走できる状態まで伴走しています。お客様の情報(課題・優先度・リリース日)を日々キャッチアップしながら、どの操作を人の承認に残すかを一緒に決めます。

決めた内容は、CLAUDE.md・skills・hooks・運用手順書としてお客様のリポジトリにチーム共有の形で残します。保護ブランチへの誤操作を防ぐガードレールと回帰テストも、お客様のリポジトリに実装します。FDEの考え方はFDE(Forward Deployed Engineer)とは?AI導入を定着させる伴走型エンジニアと受託・SESとの違いで解説しています。

参考

IBM「ヒューマン・イン・ザ・ループ(HITL)とは」
Google Cloud「人間参加型とは」
@IT「ヒューマン・イン・ザ・ループ(HITL:Human-in-the-Loop)とは?」(2022年3月)
DataCamp「Human-in-the-Loop:AI監督へのアプローチ」(2026年6月)
European Commission AI Act Service Desk「Article 14: Human oversight」
総務省・経済産業省「AI事業者ガイドライン(第1.2版)概要」(2026年3月)
総務省「令和7年版 情報通信白書 企業におけるAI利用の現状」
NIST AIRC「AI RMF Playbook: Map」
Claude Code Docs「Configure permissions」
Claude Code Docs「Best practices for Claude Code」
ChatGPT Learn「Agent approvals & security」
GitHub Docs「Risks and mitigations for GitHub Copilot cloud agent」
Cursor Docs「Agent Security」
Stack Overflow「2025 Stack Overflow Developer Survey: AI」(2025年)
Google Cloud Blog「Announcing the 2025 DORA Report」(2025年)
Business Wire「Veracode 2025 GenAI Code Security Report」の発表(2025年7月)
Gartner「Gartner Predicts Over 40% of Agentic AI Projects Will Be Canceled by End of 2027」(2025年6月)
The Register「Replit makes vibe-y promise to prevent vibe coding disasters」(2025年7月)
OECD.AI「Replit AI Coding Tool Deletes Live Production Database and Fakes Data」(2025年7月)

【Q&A】human in the loop(ヒューマンインザループ)についての解説

Q1.human in the loop(ヒューマンインザループ)とは何ですか?
A.human in the loop(HITL)は、AIや自動化システムの処理の流れ(ループ)の中に人の判断を組み込む仕組みです。AIが出した結果を人が確かめてから次に進む、AIが実行する前に人が承認する、といった形をとります。AIの学習データに人がラベルを付ける場面を指して使われることもあります。AI駆動開発では、AIエージェントがコマンドを実行する前、変更を本番に反映する前、外部へ送信する前に人の承認を挟む運用を指すことが多い言葉です。
Q2.human in the loopとhuman on the loopは、どう使い分ければよいですか?
A.操作の結果を取り消せるかどうかで分けると決めやすくなります。本番環境への反映、外部への送信、データの削除のように後から戻せない操作は、実行の前に人が承認するhuman in the loopにします。作業用のブランチでのコード修正のように、間違えても差分を捨てれば戻せる操作は、AIに進めさせて人が監視と事後のレビューを行うhuman on the loopで足ります。
Q3.AIエージェントへの指示に「確認してから実行して」と書けば、承認の仕組みになりますか?
A.指示だけでは足りません。指示文はAIが守らない場合があるため、毎回必ず承認を挟みたい操作は、エージェントの権限設定やhook(Claude CodeならPreToolUse hook)で実行の前に止まるようにします。指示文には、止まったときにAIが人に何を見せるか(変更の差分・対象・影響範囲)を書き、設定と指示文で役割を分けてください。
Q4.すべての操作に承認を入れると、開発が遅くなりませんか?
A.遅くなります。そのため、承認を入れる操作を絞ります。GinTrickでは、テストや型チェックなど自動の検証で正誤を判定できる操作と、定常作業として合意済みの操作は承認を省き、取り消せない操作・外部に出る操作・認証と秘匿値に関わる操作に承認を集めています。承認を省いた操作も、止めたいときは人が割り込めるようにしています。
Q5.人がレビューすれば、AIが書いたコードの安全は保証されますか?
A.保証はされません。人のレビューは見落としを減らす手段の一つで、レビューする人もAIの出力を確かめずに受け入れてしまう自動化バイアスを持ちます。EU AI Actの第14条も、監視する人がこのバイアスを自覚できるようにすることを求めています。レビューに加えて、テストの自動実行、エージェントの権限とネットワークの制限、本番と開発の環境の分離を組み合わせてください。
Q6.human in the loopの運用づくりをGinTrickに相談できますか?
A.ご相談いただけます。GinTrickはFDE(Forward Deployed Engineering)として、お客様の開発チームに入り込み、Claude CodeなどのAIコーディングエージェントを使う開発環境と運用プロセスを整備しています。承認を挟む操作の洗い出しから、お客様のリポジトリへのCLAUDE.md・skills・hooks・運用手順書の整備まで、チームが自走できる状態まで伴走します。

この記事を書いた人

代表取締役 米原 宏郎

米原 宏郎(株式会社GinTrick 代表取締役)

東京電機大学在学中から開発インターンを続け、2020年に株式会社サイバーエージェントへ新卒入社。グループのマッチングアプリのバックエンド開発で、新卒2年目から開発チームリーダーとして大型機能の刷新を納期内リリースまで導く。

2021年5月に株式会社GinTrickを創業し、2022年に本業化。代表取締役として、案件の獲得から要件定義・実装・デプロイ・運用までを一貫して担当する。ChatGPTを組み込んだアプリ「ペットの気持ちAI」の企画・実装を主導。現在はバックエンド・インフラを軸に、Claude Codeを中核としたAI駆動開発のハーネス整備と、その知見を提供する「AI駆動エンジニア講座」の運営責任者を務める。

Webシステム開発会社や受託会社・AI開発会社などに関するコラム

human in the loopの運用設計ならGinTrickへ

会社名株式会社GinTrick
代表者代表取締役 米原 宏郎
本社所在地〒150-0001 東京都渋谷区神宮前六丁目23番4号 桑野ビル2階
電話番号03-6388-1182
メールcontact@gintrick.com
設立2021年5月25日
資本金500万円
事業内容FDE(Forward Deployed Engineering)、Web・アプリのシステム開発、自社サービス開発
URLhttps://gintrick.com/

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